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登録日:2025.01.23
伊丹市で急増する空き家問題!放置のリスク

近年、全国的に注目されている空き家問題。実は、伊丹市でも空き家の数が急増しており、リスクに注目が集まっています。放置された空き家は、犯罪の温床となったり、地域の景観を損ねたりするなど、様々な問題を引き起こします。「自分には関係ない」と思っている方も少なくないかもしれませんが、実際には誰もが影響を受ける可能性があります。この記事では、伊丹市の空き家問題の現状と放置するリスクを詳しく解説します。解決への一歩を一緒に考えてみませんか?
目次
- 1
空き家問題とは?伊丹市の現状と背景
- 2
空き家を放置するリスクとは?
- 3
伊丹市の空き家問題にお悩みなら空き家のチカラに相談を
空き家問題とは?伊丹市の現状と背景
空き家問題とは、住宅や建物が長期間使用されず放置される社会的課題です。地域社会に重大な影響を及ぼし、全国的に早急な対策が求められています。
空き家問題の原因としては、主に以下の3つが原因です。
- 人口の都市集中
- 高齢化
- 若者の地方離れ
地方の過疎化が進む中で老朽化した住宅が放置されることが増え、空き家が増加しています。
また、相続によって取得した不動産を適切に管理できない場合や売却や賃貸が難しいと感じる場合にも、空き家が増える原因です。
それでは、伊丹市では空き家問題がどのような状況なのかを紹介していきます。
伊丹市の空き家事情
伊丹市の空き家率は、全国的な傾向と比較すると比較的低い水準に抑えられています。
伊丹市空家等対策計画(第2次)の改定についてによると、伊丹市の空き家率の推移は以下の通りです。
- 平成25年(2013年)の空き家率は13.1%
- 平成30年(2018年)の空き家率は10.5%
- 令和5年(2023年)の空き家率は9.5%
全国的な空き家率の増加傾向とは異なり、伊丹市では一定の減少を見せています。しかし過去の推移をみると概ね10%をやや上回る水準で推移しており、問題がないとはいい切れません。
引用元:資料集
周辺エリアと比較すると、伊丹市の空き家率は阪神間の各都市の中では尼崎市に次いで高くなっています。兵庫県平均の22.5%を上回っている点も懸念されます。
さらに伊丹市の空き家の約60%は賃貸用の住宅であり、多くは市場に出ている様子です。加えて伊丹市の空き家の70%以上が腐朽・破損のない状態であり、活用の可能性があるといえるでしょう。
一方で、戸建て住宅の空き家については「その他の住宅」が78%を占めており、今後、管理不全の空き家になる可能性が高いという課題があります。
伊丹市の空き家問題は都市機能の集積や再開発事業の推進などにより、全国的な傾向と比較して比較的低い水準に抑えられています。しかしながら、戸建て住宅の「その他の住宅」の増加など、課題も残されており、長期的な視点での対策が必要であるといえるでしょう。
伊丹市の空き家問題にある背景
伊丹市の空き家問題は全国的な傾向と異なり、増減を繰り返す独自の動きを見せています。これは、伊丹市が策定した「空家等対策計画」が一定の効果を見せていると考えられます。
また大阪国際空港が近くにあり、大阪や神戸へのアクセスがとてもよい点が評価されていると考えられるでしょう。
ただし空き家問題がすべて解決したとはいえず、依然として多くの課題が残っている状態です。
伊丹市の空き家問題の根本にある原因は、高齢化です。伊丹市ではゆるやかな人口増加が見られるものの、高齢化が進んでいます。
引用元:資料集
家主が高齢で管理が行き届かない空き家が増え、所有者が遠方に住んでいるため、連絡が取りづらいことが問題となっています。
さらに伊丹市では所有者との連絡が困難なケースが多いことも大きな障害です。所有者の連絡先が不明であったり、所有者自体が不在であったりするケースがあり、問題解決の糸口を見つけることが難しくなっています。
具体的には相続で所有者が不明になった場合や所有者が遠隔地に居住しているケースが多いと考えられるでしょう。
一方で、伊丹市には活用可能な空き家が多く存在します。腐朽や破損のない空き家が多数あり、潜在的な資源として捉えられます。しかし、これらの空き家を有効活用するためには、所有者の協力や適切な施策が欠かせません。
伊丹市の空き家問題の解決は、に空き家を減らすということだけでなく、地域の活性化や住環境の向上につながる重要な課題であり、今後も継続的な取り組みが求められています。
空き家を放置するリスクとは?
空き家を放置することは、地域社会全体にさまざまなリスクをもたらします。
建物の劣化と安全性の低下
管理がされない家屋は、老朽化や自然災害により倒壊の危険性が増します。湿気による木材の腐食やシロアリの被害が加速度的に進行する可能性も。
とくに伊丹市を含む阪神地域では、南海トラフ巨大地震の際に最大震度6強の強い揺れの被害が想定されてきました。空き家を放置することで地域の安全性が脅かされる恐れがあります。
また、空き家は不法侵入や犯罪の温床となる可能性もあります。地域の防犯上の懸念があります。
地域の美観の低下
放置された空き家は草木が生い茂り、建物が老朽化することで、地域全体の景観を損ないます。害虫や害獣の発生源となり、衛生面や景観面においても懸念が生じます。
一例を挙げると道路沿いに放置された空き家があると、通行人に不快な印象を与え、地域のイメージを損ねるケースが珍しくありません。空き家が集中的に存在する地域では、住民の住環境が悪化し、不動産価値が下がることもあります。
法的責任や経済的負担の増加
近年、多くの自治体が空き家対策条例を制定しており、管理不全の空き家所有者に対して改善命令や罰則を科す動きが広がっています。
伊丹市でも建物所有者や管理者に対して、周辺環境への悪影響を防止するため、不動産の適正な維持管理を法的に要請しています。
また、空き家の状態によっては固定資産税の軽減措置が適用されなくなる可能性もあり、所有者の経済的負担が増大する恐れがあります。
伊丹市の空き家問題にお悩みなら空き家のチカラに相談を
伊丹市の空き家問題は複雑な要因が絡み合っているため、一律の対策では解決ができません。しかし空き家を放置すると、防災面や安全面などさまざまなリスクが高まります。
今後、高齢化の進展に対応するためには、施策の拡充や、行政・地域住民・NPO法人の連携など、多角的な取り組みが求められます。
空き家の管理責任を明確にし、自治体や地域コミュニティが連携して問題解決に取り組むことで、空き家問題を解消し、よりよい地域環境を築くことができます。
空き家のチカラでは、空き家活用や売却、管理など空き家に関するさまざまな相談に対応しています。伊丹市に空き家をお持ちでどのようにすればよいか分からないとお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。