宝塚市の空き家問題への市の対策

宝塚市では、「宝塚市空家等対策計画」を策定して空き家問題に対して様々な取り組みを行っています。代表的な空き家対策について紹介します。

相談窓口の設置

宝塚市では「住まいづくり推進課」に空家相談窓口を開設し、市民からの空き家に関する相談や苦情を受け付けています。所有者や近隣住民がスムーズに対応策を検討できるようになりました。

空き家にについて市に問い合わせをしたいという場合は、空家相談窓口の利用を検討してみるとよいでしょう。

専門家との連携

NPO法人兵庫空き家相談センターと連携し、空き家対策に関する専門的なサポートを提供しています。法務や不動産のプロに意見を取り入れた空き家対策を行っています。

具体的には自治体と専門家が協力し、特定空家等の判断基準マニュアルを作成しました。ネットワークを活かしたノンストップの空き家対策が期待されます。

空き家の見守り

ふるさと納税を活用し、宝塚市シルバー人材センターによる空き家の外観や不法投棄の有無などをチェックするサービスを実施しています。

遠方に住んおり宝塚で空き家になっている実家の見守りをしてほしいというニーズに合った対策といえるでしょう。

宝塚市空き家バンクの活用

2019年10月に宝塚市空き家バンクがスタートしました。市が物件情報の管理を担当し、連携している(一社)兵庫県宅地建物取引業協会阪神北支部が物件に関する相談や問い合わせを行っています。

全国版空き家バンクとも連携し、より広い範囲での情報発信。空き家の流通促進と地域の活性化に貢献しています。

空き家の発生予防

空き家の発生を予防するために、空き家管理の啓発や宝塚市空き家バンクについてPRするチラシを配布しています。また民間企業と協力し、セミナーの共催を通じて空き家に関する情報を積極的に発信してきました。

このような宝塚市の取り組みにより、空き家問題の解決が期待されます。しかし、空き家問題の解決には、行政だけでなく、市民が空き家問題に積極的に関心を持つことが大切です。

宝塚市の空き家所有者が今できる選択肢

宝塚市の取り組みが分かったところで、空き家の所有者としてどのような選択肢があるのか悩む方も多いでしょう。空き家問題を解決させるためには、大きく4つの選択肢があります。

• 管理を継続する
• 解体する
• 売却する
• 賃貸に出す

それぞれを詳しく解説します。

管理を継続する

まずは、適切な管理の継続です。すぐに活用や処分を決められない場合でも、定期的な清掃やメンテナンスを行い、周囲に迷惑がかからないよう管理する必要があります。

遠方で管理が難しい場合は、空き家の見守りサービスや見守りを専門的に行う業者に相談することも一つです。ただし、適切な管理を怠ると「特定空き家」に指定され、固定資産税が増額する可能性があります。

市が主催するセミナーや「空き家のチカラ」に相談するなど、将来的に空き家をどうしたいのかの検討をすることが大切です。

解体する

次に、空き家の解体です。危険な場所にある場合や管理が困難な空き家を解体することも、解決策の一つとなります。

土砂崩れの恐れがある場所の空き家は、宝塚市の「土砂災害特別警戒区域内除却事業補助金」を活用できる可能性があります。都市安全部　公園河川課に相談してみることもよいでしょう。

空き家を解体することで、倒壊や火災のリスクが減らせます。ただし建物を売却や賃貸に活用する機会がなくなる、思い入れのある家がなくなるという心理的な負担が生じる点がデメリットです。

メリットだけでなくデメリットも認識のうえで、解体するか検討するとよいでしょう。

売却する

次に、空き家を売却する解決策があります。民間の不動産業者や宝塚市の空き家バンク制度を利用し、空き家情報を公開し新たな利用者を見つけ、地域の活性化につなげることが可能です。

空き家を売却することで維持管理の負担が軽減し、固定資産税も抑えられます。一時的な大きな収入が得られるため、その資金で新しい家を購入することもできるでしょう。

ただし一度売却すると、家を再び手にすることは困難です。さらに買取の場合、市場の状況によっては思ったような買値が付かないこともあります。

賃貸に出す

最後に、空き家を賃貸に出す方法です。リフォームして一般賃貸住宅として貸し出す、シェアハウスやゲストハウスとして利用する、地域の福祉団体に貸し出すなどが挙げられます。

空き家を賃貸に出すことで、定期的な家賃収入を得られます。また思い出のある家を手放さずに済み、将来的に自分や子孫が住む選択肢を残すことができます。

ただし、空き家をリフォームして賃貸に出す場合は、初期費用とメンテナンス費用が大きな負担になることも。さらに入居者の対応や苦情の管理などに手間がかかります。

賃貸を検討しているけれど、初期費用や賃貸管理の手間がネックという方は、ぜひ「空き家のチカラ」にご相談ください。「空き家のチカラ」ではリノベーション費用を負担し、賃貸運営までサポートしています。

所有者様は初期費用の心配なく、月々の賃料収入を得られます。さらに入居者の募集やトラブルも「空き家のチカラ」が行なうため、入居者の対応に時間を取られる心配はいりません。

契約期間終了後には、リノベーションされた状態で物件が戻ってくるため、売却せずに空き家を有効活用したい方に最適な選択肢といえます。

将来的に売却を検討している方にとっても、大きなメリットのあるサポートです。空き家の管理や活用に困っている方は、ぜひ相談してください。

活用以外の売却や解体などの相談にも対応しています。

宝塚市の空き家の解決を目指そう

この記事では、宝塚市が行なっている空き家対策や所有者が今できる対応策について紹介しました。空き家問題はすぐに解決できるものではなく、行政と市民の積極的な管理が欠かせません。

相続した空き家をどうすればよいかわからない、思い入れのある家を手放すことに抵抗がある、売却に関して査定額が思っていたらよりも低かったなど空き家に関して様々な悩みを持ちの方は、ぜひ「空き家のチカラ」までお問い合せしてください。