不動産買取の仕組み：仲介との違いを徹底比較

不動産買取とは、不動産会社が直接不動産を買取る方法です。家の所有者が不動産会社の提示する物件の査定価格に合意すれば、不動産会社が物件を買取る仕組みです。

不動産買取は、大きく以下の2種類に分類されます。

• 即時買取：査定後すぐに不動産会社が買取る
• 買取保証：一定期間は仲介で売り出し成約しなかった場合に不動産会社が取り決めた価格で買取る

一方、仲介とは、不動産会社が買主を探し、売主と買主の間を取り持つ方法のことをいいます。

不動産買取と仲介は、日常生活で不要になった物を手放す際に利用するリサイクルショップとフリマアプリに例えることが可能です。

• 不動産買取：リサイクルショップに持ち込み、その場で現金化する
• 不動産仲介：フリマアプリに仲介を依頼し、希望価格で購入したい人に売る

不動産買取と仲介は混同されることも多いですが、仕組みが大きく異なります。不動産の売却を検討している場合は、まずは違いを理解することが大切です。

 要注意！不動産買取の3つのデメリットと対策法

不動産買取の3つのデメリットは、以下の通りです。

• 売却価格が相場より低い
• 買取業者が少ない
• 買取対象にならない場合がある

それぞれを詳しく紹介します。

売却価格が相場より低い

不動産買取は、市場相場よりも売却価格が低くなることが一般的です。

不動産会社は物件を購入後にリフォーム・リノベーションを行い、買取ではリフォーム費用や利益分を差し引かれた価格での買取になるためです。

例えば池田市にある築30年のマンションを例に考えてみましょう。仲介売却で2,500万円で売却できる物件が、買取では2,000万円程度の価格提示になる可能性があります。

市場価格よりも500万円低い価格での売却となり、価格面だけを見ると大きなデメリットです。

対策としては1社の査定額だけで決めず、複数の会社に査定を依頼し、最も高く買取ってくれるところを選ぶ方法が考えられます。

加えて、不動産買取だけでなく、仲介による売却も検討するのもおすすめです。仲介で売り出し、一定期間売れなければ不動産会社に買取してもらう買取保証を実施している不動産会社に依頼することもよいでしょう。

買取業者が少ない

不動産買取を行う会社は、仲介を専門とする会社に比べると少なく選択肢が限られています。例えば北摂エリアでも郊外で買取を希望する場合、対応する不動産会社が少なく、見つけるのに苦労する可能性があります。

インターネットで対応可能な買取専門会社を探すことも可能ですが、手間がかかるもの。対策としては地元の不動産仲介会社に声をかけて、どのように不動産を手放すとよいか、活用できる道はないのかを相談するとよいでしょう。

買取対象にならない場合がある

どのような物件であっても、買取の対象になるわけではありません。以下のような物件は買取を断られる可能性があります。

• 老朽化が進んでいる物件
• 地盤が弱い場所にある物件
• 再建築不可物件

池田、箕面、豊中、伊丹、川西、宝塚などの古い住宅街では、車が建物の前まで入れない物件があります。この場合現行の建築基準を満たせず、再建築不可物件と判断されることもあるでしょう。

対策としては不動産売買に詳しい専門家に相談することをおすすめします。「空き家のチカラ」でも、現地調査をして適切な活用方法の提案が可能です。空き家や持ち家の処分に悩んでいる場合は、ぜひご相談ください。

すぐ売れる？現金化が早い？不動産買取のメリットとは

不動産買取にはデメリットだけでなく、メリットもあります。主なメリットは、以下の3つです。

• スピーディーな現金化
• 仲介手数料が不要
• 契約不適合責任が免除される可能性大

それぞれを解説します。

スピーディーな現金化

不動産買取の最大のメリットは、売却までのスピードが早い点です。仲介による売却ではなかなか買取希望の方が現われず、手放しまでに数年かかることもあります。

一方不動産買取は数日から数週間で完了し、すぐに現金化できます。急な転勤で家を手放すことになった場合にも便利でしょう。

仲介手数料が不要

不動産仲介では、不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。不動産買取では仲介手数料は発生しないため、売却費用を抑えられます。

不動産仲介の手数料は上限が法律で決まっていて、800万円を超える物件の場合、売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税です。例えば宝塚市の家を2000万円で売却した場合は、約66万円の仲介手数料がかかります。

手元に残る金額が増えるため、大きなメリットです。

契約不適合責任が免除される可能性大

不動産買取では、リノベーションを前提に不動産会社が買主となることが大半です。そのため契約不適合責任（買った不動産に隠れた欠陥があったとき、売主が修理や補償をしなければならないルール）を免除するケースが少なくありません。

売却後のトラブルを回避できるため、売主にとってはメリットです。ただし契約内容の詳細をよく確認し、不明点があれば不動産会社とよく話し合うことが大切です。

池田・箕面・豊中・伊丹・川西・宝塚で不動産を売るなら買取か仲介かどっち？

池田・箕面・豊中・伊丹・川西・宝塚エリアで不動産を売却する際、買取と仲介のどちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。

売却方法の選択は、「時間」と「価格」のどちらを優先するかで決まります。

• 買取がおすすめな方：時間が限られている、老朽化が進み高値で販売するよりも早く手放したい場合
• 仲介がおすすめな方：高値で売却したい、時間に余裕がある場合

例えば郊外の築年数の古い空き家をすぐに手放したい場合、買取の方がメリットが大きいでしょう。一方豊中市の駅近一戸建や宝塚市の商業地近マンションを手放す場合は、高値で売却できる可能性があるため仲介を検討する方が賢明です。

もし売却だけでなく活用も視野に入れるなら、「空き家のチカラ」に相談するのがおすすめです。所有者様の負担なく空き家を有効活用し、家賃収入を得られる可能性があります。

リフォーム費用や管理・運営は「空き家のチカラ」が負担するため、手間をかけずに家賃収入を得ながら空き家を管理できます。

空き家活用以外の相談にも応じていますので、買取か仲介か決めきれない、どちらにもデメリットを感じる場合は、ぜひご相談ください。